【原型制作】 蝋の流し込み

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前回、シリコン型の加工まで終わったので、次は作ったシリコン型に溶かした蝋を流し込む作業に入ります。蝋を扱ったことのある人にとってはごく基本的な内容になりますが、初めての方は是非参考にしてみて下さい。

 

 

◆まず、道具や材料を準備し、鍋に蝋を入れて、弱火で加熱します

 

使用する鍋は片手鍋が扱いやすいです。コンロに関しては電気コンロなどでもOK。下には汚れて構わないものを敷いて作業します。新聞紙を使用すると後で掃除が楽になりますが、火の取り扱いに十分注意して下さい。温度管理も大事になるため、温度計も準備します。(0~150℃程度まで計れるものを使用。)作業中は換気も忘れずに。

 

今回は分量が足りないと感じたため、以前作った蝋に新しい蝋を足して作っています。

【 配合はインジェクションワックス(緑) : パラフィンワックス(融点58℃) =1:1 】 詳細は以前の記事へ 。 http://blogs.yahoo.co.jp/nameko_tomato/64572977.html

 

作った蝋には既にダークブラウンの顔料が入っています。ワックスの配合は、作るものの大きさや形状、好みなどに合わせてアレンジして下さい。※加熱中は急激に温度が上昇しやすいため、必ず火加減は弱火。

 

 

蝋流し2文字

 

◆蝋を溶かしている間に、型の準備をします

 

シリコン型は細かいゴミをガムテープで取り除き、0.5mm幅程度の輪ゴムで縛ります。(細いゴムを使用すると、蝋が垂れて付着した際に切れることがあるので注意。劣化していない太めのものを使用して下さい。)型離れが比較的良いので、離型剤は不要です。また、胴体用には大きい紙コップを今回使用しました。大きい紙コップを少量扱っている店が少なくて用意しにくいですが、大きいサイズのドリンクを注文した際にとっておくと便利です。(写真のものはマクドナルドのジャンボサイズカップ。意外と身近な所に使える紙コップがあったりします。)

 

 

蝋流し3文字

 

◆型が冷たい場合は、予め適度に温めます

 

紙コップに関してはそのままでOKですが、シリコンの場合は温度に注意。型が冷えきった状態で蝋を流すと、先端や端に流れる途中で固まり、綺麗に流れない場合があります。型のサイズにもよりますが、通常サイズであれば500wの電子レンジで30~60秒程温めておきます。目安は、人肌かそれよりも少し冷たいくらいの温度。(レンジ使用後は蝋のカスが残ることも多いので、アルコールを馴染ませた布巾でよく拭いて下さい。)

 

 

蝋流し4文字

 

◆蝋をよく溶かし、温度を確認して火を止めます

 

蝋が8~9割程度溶けたところで、よく混ぜながら温度を確認します。90℃以上の場合は温度が高いので火を止めて下さい。余熱で蝋を溶かしきります。室温や蝋の質、型の形や大きさ等によって流すときの適温が変わってきます。ちなみに、私は今回80~85℃くらいで流しています。参考までに。

 

 

蝋流し5文字

 

◆型に流し込みます

 

型の水平を確認してから、型に蝋を流します。なるべく水平な場所に置くようにして下さい。小ぶりのサイズであれば、予め紙コップなどに汲み取ってから流すと、作業がしやすくなります。逆に大量に流す場合は、鍋から直接型へ流し込みます。(ごく少量を流したい場合は、ワックスペンや半田ごてを使用し、溶かした蝋を直に流し込むのがお勧め。)

 

流し終わった鍋をコンロに戻す場合は、必ず熱いうちに注ぎ口付近についた蝋をティッシュや布で拭き取ります。※そのまま火にかけると蝋に直接火が当たり、煙が出たり発火することがあるので注意。鍋の外部に蝋が付いた場合は速やかに拭き取って下さい。作業中も蝋が垂れないように注意します。

 

 

 

蝋流し6文字

 

◆適度に硬化するまで、様子を見ながら暫く待ちます

 

表面が硬化しても、中心まで硬化するまで暫く時間がかかります。小さいものであればすぐですが、大きいサイズのものはゆっくりと硬化します。

 

 

蝋流し7文字

 

◆適度に硬化したら、中心の余分な蝋を取り除きます

 

蝋は冷えるとサイズが縮む特性があります。収縮がひどい場合はその後の原型制作に影響が出やすくなるため、余分な中心部の蝋を取り除き、収縮を抑える作業が必要になります。小さいものであれば、細いスパチュラ等を原型の中心に挿入し、蝋を適度に絡め取ります。(やりすぎると壁が薄くなり、原型に穴が空くこともあるので注意。)

大きいものであれば、硬化している表面の蝋を少し崩してから傾け、蝋を外に流出させて取り除きます。(不要になった蝋は、再度溶かして使用することができるので、捨てないで下さい。)

 

 

蝋流し8文字

 

◆蝋が適度に冷えて硬化したら、型から取り出します

 

シリコン型の場合は、早すぎると脱型中に変形しやすくなり、遅すぎると型の劣化につながるので注意。湯口付近を触ってみて、わずかに温かさが残っているタイミングで脱型します。(繊細な原型の場合は、時間を長めにとって下さい。)紙コップに流した場合は、しっかり硬化してから破って取り除きます。

 

輪ゴムに蝋が付いた場合は、劣化しやすくなるため、早めに取り除きます。使い終わった型に蝋が残っている場合はガムテープで綺麗に取り除き、直射日光の当たらない綺麗な場所で保管します。シリコン型が不要になった場合も、次回の型取りで利用できるため、捨てないで取っておきます。(使う直前に全ての面をカッターでそぎ落として刻むと、増量剤代わりになります。)

 

 

◆原型用として使えるかどうかをチェックします

 

蝋が綺麗に流れているかどうかをまず確認。最後まで流れきっていないものは省きます。波状の横線や、細かい気泡がプツプツ沢山出ている場合も省きます。比較的修正しやすい場所で部分的に数個気泡が出ている程度であれば、使うことができます。この後の作業は削りがメインになるため、仕上がりサイズよりも若干大きめの状態になっているかどうかをしっかり確認します。(くびれた部分は特に狭すぎると抜きに影響するため注意。色々な場所をノギスを使って計測します。)

 

 

目玉パーツ×2、目の棒パーツ×2、胴体パーツ×1 完了

目玉パーツのうち1つが上手く流れませんでしたが、3回目でうまく流れたのでそちらを使用したいと思います。

 

 

 

次回は各パーツを接着し、造形作業へ。・w・

 

 

 

 

 

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