ティラミスなのに何故珈琲を使わないのだろう。
色々な抹茶ティラミスを見ていて、私はふと疑問に思っていました。色が悪くなるからなのか?風味が合わないからなのか?そもそも面倒だからなのか?私はそこまで抹茶スイーツに精通しているわけではないけれど、珈琲を省かない方が寧ろ美味しく仕上がるのではないかと感じていました。
そんなわけで‥
今回は、私なりの抹茶ティラミスを作ってみたいと思います。
【ふんわり濃厚・手作り抹茶ティラミス】
【材料】(作りやすい分量*直径77mm×高72mm 210㎖ デザートカップで6個分)
・食パン: サンドイッチ用6枚 or 6枚切りを3枚
・餡子缶(粒餡):1缶(200g程度)
・マスカルポーネ: 400g
・牛乳: 100cc
・珈琲: 適量(インスタントの場合は大さじ1杯)
・蜂蜜、抹茶: 各大さじ3~4杯程度
・みかん: お好みで適量(小サイズ1/2~1個)
◆マスカルポーネ、牛乳、食パン、餡子は、使う直前まで冷蔵庫で冷やしておきます◆
※材料の補足と詳細説明
・今回は100円ショップで購入したPP(ポリプロピレン)製の文字入りデザートカップ6個を使用していますが、1つの器で作ってもOKです。デザート専用のカップか、陶器、またはガラス製の器を使用して下さい。層を見せたくない場合は、不透明の器がお勧めです。また、極力側面が垂直の器にすると、材料の配分が楽になります。
・牛乳は豆乳で代用可。食パンは厚みが薄いサンドイッチ用のものか、6枚切りを3枚用意して半分の厚さにそれぞれ切り、6枚使用します。
・滑らかな食感にならない場合がありますが、食パンはスポンジケーキやビスケット、カステラ等で代用できます。代用する場合は味見をして蜂蜜の量を減らして下さい。
・マスカルポーネをクリームチーズで代用すると、塩分や酸味が強くなって繊細な風味や味のバランスが崩れることがあります。代用はあまりお勧めしません。
・抹茶は酸化すると風味が落ちるので、極力新しいものを使用して下さい。(ちなみに、今回は新品で開封したての有機粉末抹茶を使用しています。無添加、無着色。)
・蜂蜜の方が風味が最適で使用量も少なく、カロリーが抑えられますが、他の糖に置き換えもできます。果糖の場合は分量そのまま。上白糖やグラニュー糖に置き換える場合は、分量を1.5倍程度に増やして下さい。
・みかんは缶詰でもできますが、甘皮処理の際の残留薬品が気になる方は生がお勧め。小ぶりで適度な酸味のあるものが最適ですが、無ければ無しでもOKです。
・今回は加えませんでしたが、お好みでクリームの部分に黄な粉を少し混ぜても美味。
◆一晩冷やすと味が馴染むため、極力食べたい日の半日~1日前に作って下さい◆
1.まず、パンを切ります
6枚切り食パンの場合は、半分の厚さに切ってから耳を取り除きます。スポンジケーキなどで代用する場合は、厚さが1cm程度になるようにスライスして下さい。深さ2cm程度のところまで外側を一週切り、その後包丁を寝かせて中心部分をゆっくりと切ります。軟らかくて切りにくい場合は、よく冷やしてから切ると楽です。
(余った耳は、クルトン、ラスク、グラタン、スープ、ハンバーグ等に幅広く使用できます。冷凍可。)
2.次に、抹茶珈琲液を作ります
熱湯100ccに、粉末抹茶・インスタント珈琲・蜂蜜(各大さじ1杯ずつ)を入れて溶かします。インスタント珈琲を使わない場合は、通常よりも少し薄めの濃さで淹れた熱い珈琲(100cc)に、抹茶と蜂蜜を入れてよく溶かして下さい。
3.食パンをくり抜きます
食パンの上に器の口を押し当てて抑え、余分な部分をちぎって取り除きます。残った細かい部分はキッチンばさみでカット。使わなかった部分はその都度細かくちぎって、器に入れていきます。入れ終わったら指先でぎゅっと底を抑えて、下地を作ります。
4.抹茶珈琲液を染みこませ、餡子を入れます
先に器に入れたパンから、液を染みこませます。狭い場合はスプーンで、刷毛が使用できる場合は刷毛を使用して下さい。(抹茶の粒子が大きいため底まで色がつきませんが、水分がある程度染み込んでいればOK。)液の半量程を染み込ませたら、次は円形のパンへ。断面が見える器の場合は、側面部分を重点的に染み込ませます。(円形パンの上下中心部分は白い部分が多少残っているくらいがベスト。)
終わったら器に餡子を入れ、冷蔵庫でよく冷やします。(餡子は全部で2層分と、お好みで飾り付けにも少し使用します。器の形状や、飾り付けで使用したい分量を予め考え、なるべく均一になるよう配分に気を付けます。)
※層を綺麗に見せたい場合は、カップ内側の汚れにも気を付けて下さい。液や餡子などが付いた場合は、こまめにペーパー等で拭き取るようにすると綺麗に仕上がります。
5.生地を冷やしている間に、クリームを作ります
ボールに氷水を入れ、一回り大きいサイズのボールを重ねます。その中にマスカルポーネと蜂蜜(大さじ2~3杯)を入れ、牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜます。ダマが無くなり、全体が滑らかになればOK。(今回は、スプーンで崩しながら混ぜています。)
※混ぜすぎると分離するため、ハンドミキサーの使用はお勧めしません。
6.冷えた器に入れて層を作り、よく冷やします
クリーム → スポンジ → 餡子 → クリーム の順で層になるように入れます。層を見せたい場合は、断面に必ず材料が一週見えるよう、壁面に密着させて入れるのがポイント。汚れた場合はこまめに拭き取って下さい。(後で飾り用に餡子などを使用したい場合は、少量取り置きしておきます。)
抹茶と珈琲の両方をスポンジに染み込ませることで、全体の色の調和も良くなります。
ここまでできたら、再度冷蔵庫へ。冷やす時間の目安は1晩~1日程度。すぐに食べることもできますが、冷やしている間に水分が更に馴染んで、断然美味しくなります。
7.飾りの準備をします
冷やしている間にみかんの下処理をします。よく洗って皮を剥き、冷蔵庫へ。(甘皮が剥きにくいときは、部分的に包丁で取り除きます。)抹茶は酸化して風味が飛びやすいので、飾り付けの直前に出すようにして下さい。
8.十分に冷やしたら、食べる直前に飾り付けて完成
抹茶を茶こしで振りかけて、お好みの具をのせたら完成です。抹茶は時間の経過と共に、水分を含んで変色します。そのため、振りかけるときはかなり厚めにして下さい。(厚さの目安は2~3mm弱。縁に積もった場合は、乾いた刷毛や布巾で払います。)
母の日や父の日、誕生日、記念日用には、似顔絵をイメージしたものも喜ばれます。(線を入れたいときは、予め溝を少し掘ってから餡子を入れるようにすると楽です。)餡子のみのスタンダードな飾り付けでもOK。色や味のバランスも意識したい場合は、みかんものせるのがお勧めです。
決まりは特にないので、好みで是非アレンジしてみて下さい。
みかんと抹茶は意外に合います‥!
日本人は緑茶を飲みながらみかんを食べることを考えると、ある意味納得。
珈琲を省かずに加えることで香りや味のバランスが取りやすくなり、抹茶の風味が程よく感じられるようになります。白砂糖ではなく、餡子や蜂蜜を加えるようにすることで更に複雑な味わいに変化。スイーツも他の料理と同じで、味や風味、食感のバランスが大事になります。抹茶だけメインで使えば良いというわけではなく、要は違った食材も加えることで味や風味がより複雑なものになり、深みが増します。
スポンジ部分はパンとは思えないほどしっとりしていて滑らか。できあがるまではドキドキでしたが、想像以上に美味しいです。「口の中で溶ける」という表現が正にピッタリで、パン臭さは無く、気になりません。ティラミスというと面倒なイメージもありますが、これだったら簡単に作れるのでイメージが変わるんじゃないかな。
作ってみたいけどちょっと敷居が高いと感じていた人は、是非一度作ってみて下さいね。
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