お正月も終わり、何だか和食を食べるのも飽きてきました。。
カレーが何となく食べたいけれど、胃も少々疲れ気味…;
外で食べられるカレーは比較的こってり系で、油もべっとり。美味しいは美味しいのだけれど、食べた後ちょっと重いと感じることが多いです。(店の詳細は伏せておきますが、)塊のバターを堂々と加えて溶かしている現場も過去に見たことがあります。あれでは、もたれるのも納得です。^^;
…そんなわけで、今回はおうちカレーを作りたいと思います。・w・
油の量もスパイスの配合も自由自在。夢のような話ですが、手間はかかります(笑)。手間をかけないで時短を目指したカレーもありますが、今回は極力シンプルな材料で時間のあるときにゆっくり作るタイプのカレーをご紹介します。作り方は私流なので、アレンジできる部分はお好みでアレンジしてみて下さい。今回はやりませんでしたが、見た目に拘れる人は、是非デコカレーにも挑戦してみて下さいね☆
【 材料 】 (約10皿分 直径約28×深さ約11cm の鍋1杯分程度)
・ 肉: 700g 程度
・ 人参: 2本 (400g程度)
・ ジャガイモ: 中サイズ8個 (800g程度)
・ タマネギ: 小ぶり6個 (600g程度)
・ リンゴ: 2個 (可食部500~550g程度)
・ トマト缶: 1缶 (内容量400g)
・ ニンニク: 肉用2片、スープ用2片
・ 生姜: 2片
・ 有塩バター: 合計60g
・ 塩: 肉用小さじ2杯、スープ用大さじ1/2~1杯
・ 赤ワイン: 肉用大さじ2杯、スープ用大さじ1杯
・ 中濃ソース: 大さじ4杯
・ 醤油: 大さじ1杯
・ 蜂蜜、カレー粉: 各大さじ2杯
・ 小麦粉(米粉でもOK) : 大さじ5杯程度
・ オールスパイス、カルダモン、クミン: 各小さじ1杯
・ ローリエ、チリパウダー(赤唐辛子でもOK): あればお好みで各適量
【 ポイント&補足 】
・ わりと大きめの鍋を使用しています。ご家庭の鍋によって分量を加減して下さい。
・加える野菜はお好みでOKです。ただし、とろみのあるカレーに仕上げたい場合は芋類を加えるのが無難。
・ ご飯は少し固めに炊くのがお勧めです。タイ米などパラッとした食感の米がよく合います。
・ 肉は豚でも鶏でもOK。部位はお好みで選んで下さい。(豚であればモモやロース、バラ、ヒレがお勧め。鶏であれば手羽元、胸、モモ。)
・トマト缶がホールタイプの場合は、予め刻むか適当に潰しておきます。
・スープカレーにしたい場合は、小麦粉抜きで作って下さい。
・ スパイスは粒状でもパウダー状でもOK。(火加減と加えるタイミングに注意して下さい。)
・ 作り慣れている方は、使用するスパイスや配合をお好みでアレンジしてみて下さい。
・辛味のあるスパイスは、粉のスパイスを炒めるタイミングか、各自で食べる直前に加えて下さい。
・ カレー粉は粉状の物を使用しています。油脂や調味料を含むものを使用する場合は、バターの量やスープの調味料を減らして下さい。
※今回使用したカレー粉 : 「INDIAN CURRY POWDER」
原材料名 : ウコン、コリアンダー、チンピ、クミン、メッチ、フェンネル、赤唐辛子、シナモン、クローブ、ナツメグ、ローレル、ジンジャー、オールスパイス、ブラックペッパー、ガーリック
◆最初にお肉の下準備をしてから、下味を付けます。
まず、大きいお肉の場合は食べやすい大きさに切って下さい。 臭みや成分、余分な脂が気になる場合は、ザルの上にお肉を広げて置き、上から熱湯を回しかけます。( ← この作業をするかどうかはお好みで。良質なお肉であれば不要。) 終わったら、お肉をボールに入れ、塩、赤ワイン、おろしたニンニクとおろした生姜を加えます。更に分量内のタマネギをすり下ろして加えます。(タマネギの分量は1/2個程度。残った分は次の工程で一緒に刻みます。)材料を全てボールに入れ終わったら、よく揉み込みます。手を汚したくない場合は、袋に入れて揉み込んでもOK。
※この一手間で脂肪分の少ないお肉でも柔らかく仕上がります。少々手間にはなりますが、是非やってみて下さい。
◆次に、野菜を切ります。
ジャガイモは皮を剥いて、大きめに切ります。その後、水にさっとさらしてから水気を切ります。人参の切り方はわりと自由。食べ応えや食感を楽しみたい場合は大きめの乱切りがお勧め。逆に、ルゥとの馴染みを良くしたい場合は、小さめのいちょう切りやみじん切りにします。(大きめに切って、予め少しレンジ加熱をしておくのもお勧め。) タマネギ、リンゴ、ニンニク、生姜はやや細かく刻みます。粗めのみじん切りでも良いですし、フードプロセッサーなどを使ってかなり細かくしてもOKです。
※タマネギ、リンゴ、ニンニク、生姜は、鍋に半量(30g)のバターを溶かしてから火を止め、そこに切った順で入れていきます。最初に油とスパイスのみで炒める方法が一般的ですが、タマネギやリンゴもじっくり炒めたいので、今回は一緒に入れます。バターを溶かすため最初に火をつけますが、炒め初めの温度が高いと焦げやすくなるため、火は早めに止めておいて下さい。
◆鍋に入れた具を炒めます。
スパイスが粒の場合は、この段階で一緒に入れて炒めます。(今回はホールのクミンを一緒に投入。)火加減は、最初は中火でもOKですが、水分が飛ぶにつれて焦げやすくなるため、徐々に弱火にしていきます。切った具の大きさや水分量にもよりますが、1時間程炒めます。全体が崩れて、ある程度ペースト状になる頃が目安。※終盤は火が強いと焦げやすいので注意して下さい。
◆よく炒めたら、残りのバター(30g)と粉状のスパイスを加えます。
弱火で5分程炒めて、香りを出します。粉状のスパイスは、焦げやすいため火力に注意。各自で辛味を調節したい場合、辛味スパイスは食べる直前に加えます。
◆香りが出たら、小麦粉も加えます。
粉っぽさがなくなるまで、2~3分程度炒めます。
◆人参、ジャガイモ、トマトを投入。
加えたら、鍋にこびりついている調味料をヘラで落としつつ、炒めます。
火加減はちょっと強めの弱火。炒め時間は5分程。
◆全体が馴染んできたら、お肉を加えて更に炒めます。
火加減は中火~少し強めの弱火。お肉表面の色が少し変わる程度まで、5~10分程度炒めます。火を強くしすぎると、カレーペーストが焦げやすくなるので注意。大きく手を動かし、手早く炒めます。
◆炒め終わったら、水を注ぎます。
今回の分量であれば、水の量は1.5リットル程度です。分量を減らして作っる場合は減らして下さい。
※水から具を煮ることで、中心と外側の食感が均一になりやすくなるため、お湯の使用は避けて下さい。また、鶏や豚を茹でた後の煮汁があれば、そちらを使うとより風味がアップします。
◆具が柔らかくなるまで煮込みます。
赤ワインと、あればローリエの葉なども加えて、一緒に煮込みます。(葉はお皿に盛る際に取り除いて下さい。) 火加減は沸騰するまで中火。その後は中弱火~弱火。時間は具が柔らかくなるまで45分~1時間程度。蓋を開けた状態で、たまに底の方からかき混ぜつつ、煮込みます。
沸騰後は灰汁が出てきます。油の部分は旨みのため、カロリーを抑える目的が無いのであれば、取らないほうが無難です。沸騰時、最初と2番目に浮いてきた泡状の灰汁だけを、丁寧に取り除きます。
◆具が8~9割程柔らかくなったら、調味料を加えます。
加える順番は、蜂蜜 → ソース → 塩 → 醤油。必ず加える前に味見をして、必要であれば加える量を加減して下さい。1つの調味料を加えて7~10分程度煮込み、次の調味料を加えます。最後は醤油を加えて、火をすぐに止めます。※出来たてはトマトの酸味が利いていますが、寝かせると馴染んでまろやかな味になります。出来たてはやや酸味が強めの味付けで止めておくのがお勧め。
※すぐに食べても良いですが、できるなら食べるまでに一度、しっかり冷まして下さい。食べる直前に温め直すのが理想です。
◆盛りつけたら完成!
スパイシーな味のカレーには、クリーミーな味のサラダや、優しい風味のスープがよく合います。ピクルスなどを添えても良いのですが、口の中が刺激されて休まらないので、私は写真のような組み合わせにすることが多いです。カレーにはお好みでとろけるタイプのチーズをのせてもOK。焼きカレーやカレーうどん等にも是非アレンジしてみて下さい。少量余った場合は、スコーンもお勧めです。
★カレーに関するマイレシピ参考URL
・ 鍋ごと簡単カレースコーン http://woman.excite.co.jp/article/gourmet/rid_E1344821258060/
・ 白猫デコカレー http://woman.excite.co.jp/article/gourmet/rid_E1404894856106/
・ 猿のウキウキカレー http://woman.excite.co.jp/article/gourmet/rid_E1410094808146/
◆最後に、ちょっとまとめ。
今回は市販のコンソメやブイヨン、カレールゥを使用しないレシピを提案してみました。カレーは市販のものを使用すれば一番「時短」にはなりますが、手軽に使える製品ほど多くの添加物が使用される傾向にあります。なので、利用する場合は自分でよく確認してから使うことが大事になってくると思います。原材料名を見比べてみて、どんな脂が使用されているか、野菜や果物、肉などの成分は何が入っているか、家庭では使用しない調味料が入っているかどうか、どんな材料が先に書かれているか、などなど、見る点は色々あります。旨みとなる材料が少なく、脂や塩分が多い製品もあります。皆さんは普段どのような視点で商品を選んでいるでしょうか。
カレーに限らず言えることですが、何を使ってどう調理するかは作り手の自由です。
私もなるべく自由に作れる部分は自由にできるように、色々な選択肢を書くようにしています。ですが、内心はできるだけ食べる人が健康であって欲しいと考えているので、自由とは言いつつも、レシピの方向性には少し偏りがあるかもしれません。1から作ればもちろん面倒であり、時間もかかります。作るのは結構大変。ですが、作らないにしても普段と違った作り方を知っておくだけでも、料理に対する見方は今後大なり小なり変わってくると思います。…というか、そうであってほしいと信じて、私はレシピを書いています。(お節介かもしれませんが…。)
説明不足な部分も多々あると思いますが、王道の材料や手順と違うのには私なりの理由があったりします。私の料理に対するポリシーに合致するのであれば是非取り入れて欲しいのですが、合わなければ気の向くままにアレンジをしてみて下さい。作り方や材料選びの正解・不正解は、料理の目的によって大きく変化します。食べる人によっても大きく変化します。年を重ねるごとに価値観が変わり、作り方や考え方に変化が出る場合もあります。
人生何があるかわかりませんが、
もしも今までと違った作り方を試してみたくなったときに、私のレシピが少しでも参考になれば幸いです。
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